No.103新着 吉永小百合 『キューポラのある街』から『こんにちは、母さん』まで
吉永小百合は1959年に映画デビューし、2025年にも主演作がある。日活の清純な娘役から、大人の女性へ役を移した歩みと、日本アカデミー賞主演女優賞の受賞回数などを、映画の仕事に絞って整理する。
本文と出典
あらまし
吉永小百合は1945年3月13日生まれの女優である。映画デビューは1959年の松竹映画『朝を呼ぶ口笛』で、役名は刈谷美和だった。1960年代は日活に所属し、約10年で70本以上の映画に出ている。ウィキペディアによれば、1990年代以降の女優活動は映画のみである。ここでは映画の仕事だけを扱い、私生活には触れない。
主なできごと
・1959年 『朝を呼ぶ口笛』で映画デビュー
・1962年 浦山桐郎監督の初監督作『キューポラのある街』。ブルーリボン賞主演女優賞
・1963年 『伊豆の踊子』。高橋英樹とのダブル主演
・1964年 『愛と死をみつめて』
・1975年 『青春の門』。伊吹タエ役
・1982年 『海峡』。高倉健と共演
・1985年 『おはん』『天国の駅 HEAVEN STATION』。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、キネマ旬報主演女優賞
・1988年 『つる -鶴-』。映画出演の通算100作目
・2012年 『北のカナリアたち』
・2015年 『母と暮せば』
・2024年 『こんにちは、母さん』で、第66回ブルーリボン賞主演女優賞
・2025年 『てっぺんの向こうにあなたがいる』に主演。第38回東京国際映画祭で特別功労賞
日活の時代
『キューポラのある街』は、浦山桐郎が初めて撮った映画で、吉永は石黒ジュン役を演じた。ブルーリボン賞主演女優賞を受け、17歳での受賞は2012年時点で史上最年少とされる。1963年の『伊豆の踊子』では、薫と少女の二役を演じた。1964年の『愛と死をみつめて』では小島道子役である。1960年代は清純な娘の役が中心だった。
役を変えた時期
ウィキペディアは、大人の女性の役へ移るのに苦戦したと書いている。1975年の『青春の門』あたりから、清純派の枠を抜けた演技を見せるようになった。1982年の『海峡』では高倉健と共演し、竜飛岬の場面を吹き替えなしで演じたと記されている。1987年の『映画女優』では田中絹代、1988年の『華の乱』では与謝野晶子を演じた。実在の女性を演じる仕事が続く。
2000年以降
2005年の『北の零年』、2008年の『母べえ』、2010年の『おとうと』、2012年の『北のカナリアたち』など、母や教師の役が増えた。2014年の『ふしぎな岬の物語』では、企画も兼ねた。この作品は、モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受けている。2019年には天海祐希と『最高の人生の見つけ方』でダブル主演した。2021年の『いのちの停車場』、2023年の『こんにちは、母さん』と、主演が続いている。
最新の出演作
確認できた範囲では、2025年に『てっぺんの向こうにあなたがいる』に主演している。配給はキノフィルムズである。2025年には東京国際映画祭で特別功労賞も受けた。2026年のおおさかシネマフェスティバルで主演女優賞を受けたという記述もあった。ただし、これ以降の作品については確認できていない。
ほかの作品
1972年の『男はつらいよ 柴又慕情』では歌子役で出て、1974年の『寅次郎恋やつれ』にも同じ役で出ている。1984年の『天国の駅 HEAVEN STATION』では林葉かよ、同じ年の『おはん』ではおはんを演じた。1988年の『つる -鶴-』では、つるの役である。2008年の『まぼろしの邪馬台国』では宮崎和子と卑弥呼の二役だった。どれも役の色が違い、清純な娘役だけでは語れない出演歴が並んでいる。
賞
日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞は、1985年、1989年、2001年、2006年の計4回で、歴代1位とされる。毎日映画コンクール女優主演賞は1985年と1995年、報知映画賞主演女優賞は1984年と2012年である。
評価の分かれる点
「代表作がない」という評がある。ウィキペディアは、映画評論家の井上淳一がこう評したと書いている。出演数が多く役の幅が広いため、一作に絞りにくいという意味にも、決定的な一作がないという意味にも取れる。清純なイメージが強すぎて、大人の役の評価が遅れたという見方も記されている。演技力についても、1980年代前半に評論家から難があるとされつつ、好意的な評価を得はじめたとされる。評価は時期によって大きく動いている。
くらさんの考察
1960年代の少女役から2020年代の母や医師の役まで、65年にわたって主演を続けていることが、この人の最大の特徴と考えられる。一つの顔が、日活の青春映画から配信時代の映画まで続いて見られる。観客の側の年齢の変化が、そのまま「吉永小百合を見てきた年数」になる。これが、他の俳優にはない親しみを生んでいるのではないか。ただし、これは考察であり、数字で確かめたものではない。
ジージへの問いかけ
・日活時代の吉永小百合と、最近の作品の吉永小百合で、同じ人だと感じますか。
・最初に見た吉永小百合の映画は何でしたか。
・「代表作がない」という評を、どう思いますか。
出典
・ウィキペディア「吉永小百合」 https://ja.wikipedia.org/wiki/吉永小百合
動画
・【吉永小百合さんスペシャルインタビュー ー全編ー】(五島の椿)https://www.youtube.com/watch?v=HmAuMFUM11k
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この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが映画QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。