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No.136新着 インド映画 『ムトゥ 踊るマハラジャ』から『RRR』まで、日本での受け入れ方

インドは言語ごとに映画産業をもつ巨大な国である。日本では1998年に『ムトゥ』が単館上映から広がり、24年間、日本で最も売れたインド映画だった。2022年の『RRR』がそれを上回った。

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登録日時
2026年10月29日 13:38
出典を確かめた日
2026年10月29日
分野
世界の映画
立場
事実・データ
タグ
洋画新着海外とのつながり新着数字・統計新着
作品・人物
『ムトゥ 踊るマハラジャ』、『RRR』、ボリウッド、江戸木純、シネマライズ
資料の種類
事典・概説
年代
1931年〜2023年

本文と出典

あらまし

インド映画は、ヒンディー語の「ボリウッド」だけではない。テルグ語、タミル語、マラヤーラム語、カンナダ語にもそれぞれ産業がある。日本では長く、歌と踊りが入る娯楽映画のイメージで知られた。その入口が1998年の『ムトゥ 踊るマハラジャ』である。

主なできごと

・1931年 インド初の発声映画『ラム・アラ』が作られる
・1996年 映画評論家の江戸木純がシンガポールのビデオ店で『ムトゥ』を見つけ、日本での公開を探る
・1997年 『ラジュー出世する』が日本で公開される
・1998年6月13日 『ムトゥ 踊るマハラジャ』が渋谷のシネマライズで公開される
・2018年11月23日 『ムトゥ』の4Kデジタルリマスター版が公開される
・2022年10月21日 『RRR』が日本で公開される
・2023年 『RRR』の「ナートゥ・ナートゥ」が第95回アカデミー賞の歌曲賞を受ける

くわしく インド映画の姿

ウィキペディアによると、「ボリウッド」はヒンディー語の娯楽映画を指す呼び名で、制作の中心地ムンバイーの旧名ボンベイとハリウッドをもじって名付けられたとされる。2003年にはインドで877本の長編が公開された。ボリウッドは年間約400本で、テルグ語のトリウッド、タミル語のコリウッドなどは各約200本といわれる。興行収入の割合は、従来はヒンディー語映画が約44%、テルグ語とタミル語が各約13%だった。2020〜2021年の累積では、テルグ語映画がボリウッドを上回ったという報告もある。
なお、このウィキペディアの記事には、正確性に疑問があるという注記が2008年付けで付いている。数字は参考にとどめる。

くわしく 『ムトゥ』のヒット

『ムトゥ 踊るマハラジャ』を見つけたのは評論家の江戸木純で、複数の配給会社と交渉した。配給は「ザナドゥー」で、渋谷のシネマライズの単館から始まった。同館で23週間続き、当時の同館の年間最高興行収入を記録して、100以上の劇場に広がった。観客動員は約25万人。興行収入は、ウィキペディア内で「3.8億円」と「4億円」の二通りの記載がある。1997年の『ラジュー出世する』を抜き、日本で最も売れたインド映画になった。この記録は24年間保たれた。二つの作品の成功で、1999年ごろまで、インド映画の短期的なブームが起きた。インドへの旅行者や南インド料理店が増えたとも書かれているが、その因果関係は断定しにくい。

くわしく 『RRR』の日本公開

『RRR』は2022年10月21日に、配給ツインで公開された。公開から1週間で約7300万円、20日目に2億円を超え、55日目に4億1000万円を超えた。2023年2月19日には約10億1885万円、5月7日時点で約19億5505万円(観客約124万8264人)に達した。ウィキペディアの基本情報欄には興行収入24億2000万円の記載もある。時点の違う数字であり、最新の確定値かどうかは確かめていない。日本で公開されたインド映画の中で、最も高い興行収入を記録したとされる。

くわしく 日本を舞台にしたインド映画

ウィキペディアは、日本を舞台にしたインド映画として、『ラブ・イン・トーキョー』(1966年)、『ボンベイtoナゴヤ』(1993年)、『炎の男クマルのように働け』(2013年、富山県でロケ)を挙げる。インドの観客に日本が映る回路は、日本でインド映画が公開されるよりも前から、細く続いていたことになる。ただし、これらの作品の興行や評価は、今回確かめていない。

確かめられなかったこと

『ムトゥ』のあと『RRR』までの間に日本で公開されたインド映画の本数と、それぞれの成績は、今回確かめていない。『RRR』の日本の最終的な興行収入も、確認できた数字は上のとおり時点ごとに違い、最新の確定値までは追えていない。

なぜ今も語られるのか

一本の映画が、評論家の発見、単館上映、口コミ、拡大公開という経路をたどった。『RRR』はそのロングランの形を再び見せた。日本の観客が、字幕を読みながら歌と踊りを楽しむ素地は、24年のあいだ失われなかったことになる。

評価の分かれる点

「インド映画」とひとくくりにされることへの違和感がある。『RRR』のヒットをきっかけに、誤解を解こうとする記事が書かれたと、ウィキペディアの脚注にある。言語も地域も異なる産業を一つに扱うこと自体が、評価の分かれる点である。

くらさんの考察

『ムトゥ』から『RRR』までの間隔が長いのは、その間に継続的な公開がなかったことを意味しない可能性がある。ただし、今回はその間の公開本数を確かめていない。記録が破られるまでの長さは、インド映画の人気ではなく、日本での公開規模の小ささを示すとも読める。これは推測である。

ジージへの問いかけ

・『ムトゥ 踊るマハラジャ』が流行したころ、映画館や周りの様子はどうでしたか。
・インド映画の長い上映時間と歌と踊りを、日本の観客は面白がったと思いますか。

出典

・インド映画(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/インド映画
・ムトゥ 踊るマハラジャ(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/ムトゥ_踊るマハラジャ
・RRR (映画)(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/RRR_(映画)

動画

・【予告】『ムトゥ 踊るマハラジャ≪4K&5.1chデジタルリマスター版≫』予告編 〈デジタル配信中/ブルーレイ&DVD発売中〉(ポニーキャニオン映画部【公式】)https://www.youtube.com/watch?v=aOtIZDZzf4A
・映画『RRR』1分で分かる!特別映像(株式会社ツイン)https://www.youtube.com/watch?v=dJydimM8O8U

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