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No.38新着 ホラー 怪談映画から『リング』『呪怨』、ハリウッドのリメイクまで

日本のホラーは江戸の怪談と歌舞伎に根を持ち、1959年の『東海道四谷怪談』を経て、1998年の『リング』がJホラーの呼び名を広げた。『呪怨』と合わせてハリウッドでも映画化された。

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登録日時
2026年10月29日 13:38
出典を確かめた日
2026年10月29日
分野
ジャンル
立場
事実・データ
タグ
邦画新着洋画新着監督新着海外とのつながり新着
作品・人物
中川信夫、中田秀夫、鈴木光司、清水崇、貞子
資料の種類
事典・概説
年代
1959年、1998年、2003年

本文と出典

あらまし

日本のホラー映画は、幽霊や祟り、呪いを中心に発展した。江戸時代の怪談と歌舞伎・能の復讐の物語を土台とし、1990年代後半に「Jホラー」と呼ばれる潮流を生んだ。海外ではその後のホラーに影響を与え、リメイクも相次いだ。

主なできごと

・1959年 新東宝『東海道四谷怪談』が7月1日に公開
・1964年 『鬼婆』
・1965年 『怪談』
・1991年と1992年 『ほんとにあった怖い話』のシリーズ
・1998年 『リング』(中田秀夫監督)
・1999年 『リング2』。韓国で『リング・ウイルス』
・2000年 東映ビデオ版『呪怨』が2月、『呪怨2』が4月に発売
・2002年 アメリカ版『ザ・リング』
・2003年 劇場版『呪怨』が1月25日に公開
・2004年 ハリウッド版『THE JUON/呪怨』(清水崇監督)
2020年 Netflix『呪怨呪いの家』

怪談映画の流れ

日本のホラーは、江戸時代から明治にかけての怪談に遡る。歌舞伎や能は復讐や恐ろしい姿を題材にしており、葛飾北斎の「百物語」のお菊やお岩の図もその系譜に入る。戦後は、復讐する幽霊、放射能の突然変異体、怪獣へと主題が広がり、その先頭に1954年の『ゴジラ』があった。『鬼婆』(1964年)や『怪談』(1965年)が続く。
古典怪談の映画化では、1959年の新東宝『東海道四谷怪談』が代表作とされる。中川信夫の監督で、大蔵貢がプロデューサー、天知茂が伊右衛門、若杉嘉津子がお岩を演じた。大蔵の独裁的な経営の下で新東宝が毎年夏に怪談映画を公開していた時期の作品で、四谷怪談の同社2作目、四谷怪談では最初のカラー作品である。映画評論誌「映画評論」の1974年の投票では、ホラー映画で1位に選ばれた。キネマ旬報の歴代日本映画の順位では106位、黒沢清はホラーの10位に挙げ、フランシス・フォード・コッポラが高く評価したともされる。

Jホラーの成立と『リング』

1980年代から90年代にかけて、日本のホラーはスプラッターから、雰囲気とサスペンスを重んじる作品へ向かった。1991年と1992年の『ほんとにあった怖い話』のシリーズが、のちに「Jホラー」と呼ばれる様式の確立に貢献したとされる。幽霊屋敷や核家族の崩壊が主題になった。
1998年の『リング』は、鈴木光司の小説を原作とし、中田秀夫が監督、高橋洋が脚本を書いた。東宝が配給し、上映時間は95分。見ると1週間後に死ぬ呪いのビデオを調べる姿を描く。原作から主人公を男性から女性に替え、謎解きを簡略化して、超能力の要素を強めた。貞子がテレビの画面から這い出す場面は、映画で付け加えられたものである。興行収入は約10億円とされ、Jホラーの流行のきっかけになった。同時公開された『らせん』、続く『リング2』(1999年)、『リング0 バースデイ』(2000年)、多数の貞子作品へつながった。リメイクは、1999年の韓国版『リング・ウイルス』、2002年のアメリカ版『ザ・リング』である。

呪怨とハリウッドのリメイク

『呪怨』は、清水崇の監督・脚本によるシリーズで、佐伯伽椰子の呪いが家に関わる人に広がる構成をとる。2000年2月に東映ビデオ版『呪怨』、4月に『呪怨2』が発売された。ビデオは売れなかったが、口コミで評判が広がったとされる。2003年1月25日に劇場版が公開され、8月23日に『呪怨2』が続いた。
2004年には清水が監督したハリウッド版『THE JUON/呪怨』が公開され、2006年に『呪怨 パンデミック』が続いた。2009年の『呪怨 ザ・グラッジ3』はビデオスルーで、清水は製作総指揮に回っている。2014年と2015年に『呪怨 終わりの始まり』『呪怨 ザ・ファイナル』が出て、2020年にはNetflixで三宅唱監督のドラマ『呪怨:呪いの家』が配信された。
『リング』『呪怨』『ダーク・ウォーター』『着信アリ』などは英語圏でもリメイクされた。受け止めは概ね低調で、『ザ・リング』と『ザ・グラッジ』は比較的好意的だったと説明されている。

評価の分かれる点

『呪怨』の最初のビデオ版の年は、資料で食い違いがある。調べ役への指示は1999年だったが、ウィキペディアの記述は2000年2月とされ、本稿は後者に従った。『リング』の興行収入が約10億円という数字も、一つの事典の記述にとどまり、他の出典で確かめていない。リメイクの評価についても、批評は割れていて、一括りには言えない。

くらさんの考察

怪談映画から『リング』『呪怨』への流れは、「幽霊が個人に取り憑く物語」から「ビデオや家という日用品を通して広がる呪い」へ、舞台が現代の生活に移ったことを示していると考えられる。この見方は、Jホラーの主題として幽霊屋敷や核家族の崩壊が挙げられていることと整合するが、観客の受け取り方までは今回の資料で確かめていない。

ジージへの問いかけ

・子どものころに見た怪談映画で、いちばん怖かった作品は何でしたか。
・『リング』を見たとき、ビデオを再生することが怖くなりましたか。
・夏になると怪談を見る習慣は、昔からありましたか。

出典

・東海道四谷怪談(1959年の映画)(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/東海道四谷怪談_(1959年の映画)
・Jホラー(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/Jホラー
・リング(1998年の映画)(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/リング_(1998年の映画)
・呪怨(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/呪怨

動画

・【予告篇】『リング』(角川シネマコレクション)https://www.youtube.com/watch?v=QxMwjmJ15Js
・呪怨 予告編(東映ビデオ)https://www.youtube.com/watch?v=yiDODe7B5Bg

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