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No.32新着 怪獣・特撮 ゴジラの着ぐるみからゴジラ-1.0の視覚効果賞まで

1954年の『ゴジラ』は着ぐるみ、ミニチュア、光学合成で作られ、961万人を集めた。大映のガメラを経て、2023年の『ゴジラ-1.0』は日本映画として初めてアカデミー賞の視覚効果賞を受けた。

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登録日時
2026年10月29日 13:38
出典を確かめた日
2026年10月29日
分野
ジャンル
立場
事実・データ
タグ
邦画新着怪獣・特撮新着東宝新着日活・大映新着監督新着脚本・撮影・音楽新着海外とのつながり新着
作品・人物
ゴジラ、円谷英二、本多猪四郎、伊福部昭、ガメラ、山崎貴
資料の種類
事典・概説
年代
1954年、1960年代、2023年

本文と出典

あらまし

怪獣映画は、日本映画が世界に輸出した数少ないジャンルのひとつである。出発点は1954年の『ゴジラ』で、東宝の製作陣は、人形の動きを一コマずつ撮る方法を使わず、人が中に入る着ぐるみを選んだ。その選び方が、のちの特撮の型になった。

主なできごと

・1954年 東宝『ゴジラ』が11月3日に公開。観客動員は961万人
・1955年 『ゴジラの逆襲』で円谷英二が「特技監督」の肩書を得る
・1962年 『キングコング対ゴジラ』が1255万人を動員
・1963年 円谷特技プロダクション設立(社長は円谷英二)。のちの円谷プロダクション
・1965年 大映『大怪獣ガメラ』が11月27日に公開
・1971年 大映が倒産。ガメラの昭和シリーズは『ガメラ対深海怪獣ジグラ』で終わる
・1984年 『ゴジラ』が復活(平成ゴジラの始まり)
・1995年 『ガメラ 大怪獣空中決戦』が3月11日に公開
・2016年 『シン・ゴジラ』が公開
・2023年 『ゴジラ-1.0』が公開
・2024年 『ゴジラ-1.0』が第96回アカデミー賞の視覚効果賞を受賞
・2026年 『ゴジラ-0.0』が11月3日に公開予定

1954年のゴジラはどう作られたか

企画の発端は、1954年3月のビキニ環礁での水爆実験と第五福竜丸の被爆である。プロデューサーの田中友幸が、水爆実験で目覚めた海底の恐竜が日本を襲う筋を立てた。直接のきっかけは、日本とインドネシアの合作企画が頓挫したことだったとされる。
監督は本多猪四郎、特撮の責任者は円谷英二である。当時は特技監督という概念がなく、クレジットは「特殊技術」だった。人形アニメは公開日に間に合わないと判断され、演者が入るぬいぐるみ方式が採られた。中に入ったのは中島春雄である。ゴジラの身長を50メートルとして、街のミニチュアは25分の1に統一された。合成には、円谷が自作した手動式のオプチカル・プリンターが使われたとされる。音楽は伊福部昭で、メインタイトルのテーマは後の平成ゴジラにも受け継がれた。

円谷英二と特撮の技法

円谷英二は1901年に生まれ、1919年に映画界に入ってキャメラマンとして働いた。1937年には東宝に特殊技術課が置かれ、課長となった。国産初のオプチカル・プリンターの完成は1942年とされ、1936年の『新しき土』ではスクリーン・プロセスを導入している。戦後は公職追放を受けたが、1952年に東宝へ復帰した。ゴジラ以前から、ミニチュア撮影と光学合成を積み上げていた技術者だったことになる。
特撮の技法は、着ぐるみとミニチュアの組み合わせを基本に、合成技術を足していく形で進んだ。2023年の『ゴジラ-1.0』では分業が細かくなり、受賞者に3DCGディレクターやエフェクトアーティスト兼コンポジターが並んでいる。70年を隔てて、実物を撮る特撮から、コンピューターで描く視覚効果へ重心が移ったことがわかる。

大映のガメラと、シリーズの浮き沈み

東宝の怪獣に続いたのが、大映の『大怪獣ガメラ』である。1965年11月27日に公開され、昭和シリーズは8作で終わった。ガメラのシリーズは、1971年に大映が倒産するまで会社を支えたとされる。最後の昭和作『ガメラ対深海怪獣ジグラ』は同年7月の公開で、大映は11月27日に解散、12月21日に倒産した。1980年に『宇宙怪獣ガメラ』が作られたあと、平成三部作として1995年、1996年、1999年に復活した。
ゴジラも、観客動員には波がある。『キングコング対ゴジラ』は1255万人、1975年の『メカゴジラの逆襲』は97万人で、歴代で最も少ない。平成のVSシリーズ7作は動員2330万人、配給収入119億3000万円の合計である。

ゴジラ-1.0と、アカデミー賞

2023年の『ゴジラ-1.0』は、山崎貴が監督、脚本、VFXを手がけた。第96回アカデミー賞(現地時間2024年3月10日、日本時間3月11日)で視覚効果賞を受賞した。受賞者は山崎貴、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司の4人で、アジアの映画がこの部門を受けるのは初めてである。監督として同賞を受けたのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリック以来55年ぶり、史上2人目と報じられた。北米の興行収入は5000万ドルを超えたと伝えられている。
最新作の『ゴジラ-0.0』は、山崎貴が監督、脚本、VFXを担当し、日本では2026年11月3日に公開予定である。北米は11月6日の予定で、題名は2025年11月3日のゴジラフェスで発表された。前作の続編かどうかは、確認できた範囲では公式の十分な説明がない。

評価の分かれる点

特撮の担い手の評価では、資料ごとに表現が揺れる。円谷英二の誕生日は7月7日とされるが、円谷家の記録では7月10日とされている。またオプチカル・プリンターについて、ゴジラの項では「戦前に自作した」と書かれ、円谷の項では1942年の完成とされており、年の数え方は一本化できない。

くらさんの考察

1954年に人形アニメを退けたのは、技術の優劣ではなく、公開日から逆算した工程の判断だったと資料からは読める。その着ぐるみが、結果として怪獣を「人間が演じる存在」にし、長く続く型になったと考えられる。2024年の受賞は、その型を踏まえた上で、同じ国の映画が別の技術で評価された出来事である。

ジージへの問いかけ

・最初にゴジラを見たのは映画館でしたか、テレビでしたか。着ぐるみの怪獣に怖さを感じましたか。
・ガメラとゴジラでは、子どもたちの人気に違いがありましたか。
・『ゴジラ-1.0』のようなコンピューターで描いた怪獣を、着ぐるみの怪獣と比べてどう感じますか。

出典

・ゴジラ(1954年の映画)(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴジラ_(1954年の映画)
・ゴジラシリーズ(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴジラシリーズ
・円谷英二(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/円谷英二
・ガメラ(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/ガメラ
・『ゴジラ-1.0』視覚効果賞受賞(マイナビニュース) https://news.mynavi.jp/article/20240311-2903404/
・『ゴジラ-1.0/C』北米公開(ハリウッド・リポーター日本版) https://hollywoodreporter.jp/movies/30677/
・『ゴジラ-0.0』公開日(VG+) https://virtualgorillaplus.com/movie/godzilla-minus-0/

動画

・『ゴジラ』 | 予告編 | ゴジラシリーズ 第1作目(Godzilla Channel ゴジラ(東宝特撮)チャンネル)https://www.youtube.com/watch?v=KIBFhpxAcRE
・【速報】米アカデミー賞 山崎貴監督「ゴジラ-1.0」視覚効果賞を受賞 日本作品初の快挙|TBS NEWS DIG(TBS NEWS DIG Powered by JNN)https://www.youtube.com/watch?v=9G-_gMNIDJg

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